墓石のクリーニングの依頼が増えています。

古くなった墓石を解体して工場に持ち込んで研磨機にかけて…という手間と費用のかかる「磨き直し」に対して、その場で洗浄するクリーニングは、昨今、石材用の洗剤や洗浄機械の改良も進み、高い効果が得られるようになりました。上手にクリーニングすることで、その石本来のツヤや質感が蘇ります。(洗浄は1日で完了しますが、石種や汚れの程度から方法を判断するので正味3日くらいかかります)
クリーニングし、さらにフッ素コーティングすると、10年以上は苔や汚れが付きにくくなります。クリーニングが良いのか、磨き直しが良いのか、予算もあることでしょうからご相談ください。

黒い水垢がなくなると新品のようになります。石の種類はもちろん汚れの種類や程度によって、使う洗剤や機械も変わってきます。(お墓をご自分できれいにすることは尊いことですが、タワシやクレンザーでこすると、石の表面を傷つけツヤがなくなったりしますので、素人はやらない方が賢明です。)

緻密で硬い甲州の「山崎石」。今ではなかなか手に入らない高級石材です。さすがの山崎石も胞子による白い斑点汚れは、こすっても落ちません。カビや苔は専用の洗剤で根こそぎ退治します。山崎石らしい青みを帯びた落ち着いた灰色が蘇りました。

外柵もこんなにきれいになります。

今の研磨技術と比較すると、昔建立した墓石は表面のキメが粗いので汚れもつきやすかったりします。100年近く前に建立した墓石もきれいになる方法はあります。

耐久性に優れた御影石は、近年好まれて使われるようになりました。
御影石は本来汚れが付きにくいのも特長ですが、カビや水垢をとると新品のようにきれいになります。